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2023.1.25開催 「英語のメガネで世界を見てみよう! part2」ウェビナーレポート

 

今月もゲストに日・英言語認知コンサルタントのオールライト・千栄美さんがご登壇!


皆さんこんにちは!無料ウェビナーの司会を務めているEnglishCentralの山縣です。
1月25日(水)に毎月恒例の無料ウェビナーを開催しました。

今回も年末に開催された前回に引き続き、オールライト・千栄美さん(日・英言語認知コンサルタント、以下ちえみさん)をゲストにお招きし、リモート対談形式で英語の前置詞を
日本語話者と英語話者で見ている世界がどのように違うのか、その点を意識することで日本人の英語学習がどのように変わっていくのかについて、具体的な事例を紹介しながらお話を伺いました。(前回のレポートはこちら

今回も新記録224名の方が出席された当日の様子を、ダイジェストでお伝えいたします。
 

 

前置詞でつなげる英語と後置詞でつなげる日本語の違い


今回のテーマは「前置詞」ということで、最初から英文の事例が出てくるかと思いきや、そこはさすがのちえみさんです。
まず、日本語は英語とは異なり「後置詞」で考える言語であるという違いからスタートします。例えば、日本語では「車に乗る」と名詞の後に助詞が来ますが、英語では「get in a car」というように名詞の前に付けます。なので、我々にもなじみの in, on, for, to などは前置詞と呼ばれるんですね。

この違いから、「後置詞」で理解している我々日本人は。例えば「~を探す」の「look for~」をつい動詞 look の後に前置詞 for が来ると理解してしまいがちです。そうすると、「私の電話をあちこち探す」という「look everywhere for my phone」という表現にうまく対応できなくなってしまいます。
ここはやはり、「look eveywhere + for my phone」という本来の前置詞として理解した方が混乱なく文章を組み立てることができますね。
 

 

単純に日本語に対訳できない前置詞の難しさ


次の例は、後に来る情報の大きさや性質によって使われる前置詞が変わってくるという例文です。
まず日本語の方を見てみると「の」「で」しか使われていませんが、同じ「~で」についても、後ろに来る名詞が「銀行」なのか、それとも「東京三菱銀行」なのかによって、使われる前置詞が変わってきます。

ここに単純に「の」は「of」とか、「で」は「at」などと単純に置き換えられない難しさがあります。
皆さんも、ぞれぞれ何が入るか考えてみてください。
なお、正解は本レポートの最後に記載します。
 

 


 

 

絵に描きやすい前置詞


そこで、前置詞を上手に使いこなせるようになるために、ちえみさんが提案されているのが是前置詞を「記号」として捉えるという考え方です。
ちえみさんのご著書の中でも使われているのが、下のような図です
こうやって、絵に描いた記号のようにイメージすると、それぞれの前置詞がなぜこの文章で使われているのかわかりやすいですね。
なおこの図は並びにも意味があり、「to」から「into」、そして「in」から「out」というように見ていくと、よりスムーズに理解できます。
 

 

出典:「英文法は絵に描きやすいルールでできている」 P358ー359
 

 

リスニングのときから前置詞に注意して聞いてみる


今回もセミナー終盤では、EnglishCentralユーザーが今回学んだような内容をどうやって自身の英語学習に活かしていけば良いのかアドバイスをいただきました。

ちえみさんから、是非みなさんにおススメしたいのは、動画の「見る」でリスニングをする際に、前置詞に注意して聞いてみる方法です。
英単語は名詞や動詞などの内容語と冠詞や前置詞などの機能語に分けることができますが、機能語の方はネイティブもあまりはっきり発音しないし、聞く側の我々も内容をまず理解しようとするのと機能語がなくても推測が可能なので、つい飛ばして聞いてしまいがちです。
それが自分でスピーキングをする段になると、強く言わなくても良いもののまったく何も言わないわけにはいかないので、はたとここは何の前置詞だったかなとなってしまうのです。

よく言われることではありますが、英語学習でインプットとアウトプットは切り離せないもので、アウトプットをするためにはきちんとインプットもしっかり意識をして行う必要があるということですね。

ということで、ダイジェストで今年第1回目ののウェビナーの内容をお伝えしましたが、我々もまだまだ話したりないこともたくさんあり、またの機会にもう一度企画できればと考えております。
2023年もよりパワーアップしたコンテンツをお伝えしていきますので、次回のご案内を楽しみにしていてください。
 

 
【前置詞クイズ正解】
① at ② for ③ for ④ at ⑤ in ⑥ at

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